睡眠と照明の“色温度”は密接に関連しています。“色温度”とは光の色合いを表すもので、ケルビン(K)で表わされます。一般的に、以下の3つのカテゴリに分かれ、それぞれ異なる心理的および生理的効果があります。
① 高い色温度(昼光色):約5,000K以上。
この光は鮮明で青みがかった白色から青色に近い色合いであり、集中力や視覚効果を高めたりする効果があります。このため、主にオフィスや手術室、工場、屋外照明などで使われています。
この光は睡眠に強い影響を与えるので注意しなければなりません。なぜならこの光はメラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させる可能性があるからです。したがって、午後7時以降はこのような光を避けることが重要です。
② 中間色温度(昼白色):約3,500Kから5,000Kの範囲。
この光は自然な白色から青みがかった白色に近く、仕事場や一般的な居室、店舗、学校などでよく使われています。ところがこの光も昼光色ほどではありませんが、メラトニンの分泌を抑制する傾向があり、睡眠の質を低下させる可能性があります
③ 低い色温度(電球色~温白色):約2,700Kから3,500Kの範囲。
この光は、柔らかく暖かみのあるオレンジや黄色に近い色合いであり、暖かい雰囲気を演出するのに適しています。このため、寝室やリビングルームなどの居室で使用されています。
この光は、他の光よりもメラトニンの分泌に対する影響が小さいため、夜間の照明として最適です。
以下は対策編(ノウハウ)
上記一般論では、ホテルの客室内は電球色にすればよいようになっているが、現実論としてはそれほど単純ではない。
・お客様に強い時差ボケがある場合、生体リズムを早めるあるいは遅らせるために、あえて昼光色を使う場合がある。
・夜間は電球色が良いのは明白であるが、逆に朝の光(快適に目を覚まさせる光)としては不適切になる。朝は昼白色が良い。
・一般にホテルではバス・トイレ・化粧洗面台が同一スペースに設置されている。当然、睡眠の質を良くするためには電球色を使うべきである。ところが、電球色では化粧を行なう際、顔色が判らないため、化粧には全く不適切なものになってしまう。
以上より、ホテル客室内で使用する照明については色温度を変えることができる(電球色⇔昼光色or昼白色)LED照明を使うことが望ましい。
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